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モノローグ パート3
スタートレックというSFドラマをご存知だろうか?




DVDもたくさん出ているし、某スカパーのチャンネルで繰り返し放映しているので、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれない。ただこの番組(というか、シリーズといったほうが適切かな)、アメリカではたいていの人が知っているほど、超有名である。40年近い歴史を持っていて、アメリカでは一つの文化にまでなっている。たとえて言うなら、ちょっと意味合いが違うかもしれないが、日本の水戸黄門とか寅さんぐらいの知名度がある。

このドラマの中に、ホロデッキというシステムが登場する。これは、コンピュータによってどんな環境、状況をも人工的に創造する、いわばバーチャルリアリティのようなものだ。ホロデッキという限られたスペースの中で、家や街といった無生物だけでなく、植物や動物、人間、そして宇宙そのものですら創りだし、そこにいる人にあたかも本当に自分がその現実にいるかのような錯覚を与える。ドラマでは、このホログラムを舞台にして、さまざまなストーリーが展開されていく。

さて、前置きが長くなってしまったが、私が言いたいのは、我々が住んでいるこの世界自体、実は巨大なホロデッキなのではないかと言うことだ。つまり、人それぞれの意識というプログラムにもとづいて緻密に作り上げられた一つの幻想ではないかなと。はじめからこれはこうと決められた強固な現実があるのではなく、むしろ逆に、人それぞれが意識的、無意識的に思っていることの反映としてこの世界が形成、存在しているというわけだ。だから、その人の意識が変われば、その人を取り巻く現実もまた変わる。時間もまた、意識によってデザインされたひとつの変更可能なリアリティであり、過去はもちろん未来も自分の意識を変えることによっていくらでもつくりかえていくことができる。  

一言で言えば、どんな素晴らしい環境も、どんなに悲惨な状況も、その善し悪しは別として、すべてその人が自分の創造力でもって創りだしているということだ。その自分のつくり出した現実にどう反応するかによってまた新しい現実がつくりだされる。そのアクションとリアクションそのものが人生ということになる。 
by spacecat2006 | 2006-04-19 22:30 | ● エッセイ
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■■■■ PROFILE ■
位相の違いで地球からは見えないが、太陽系から約ニャン光年離れた宇宙猫星にたった一匹で住んでいる。

地球は縄張りの一つで、宇宙猫星と地球の間をニャープで往復しながら、人類の精神面における進化を観察中。

最近では、高次な次元につながると『猫さま』に変身すると言われている。

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